医師と糖尿病患者の意識の違い

医師と糖尿病患者の意識の違い

医師と患者の糖尿病への認識の違いについては、1999年10月に行われた日本性機能学会で、非常に共部会データが東京女子医大から発表されています。20歳から69歳までの男性糖尿病患者620名と、全国の糖尿病学会評議員内科医(糖尿病専門家医)708名に対して行ったアンケート調査です。

 

内容は性機能障害を含めた糖尿病合併症について、自覚症状や、患者の良質な人生に及ぼす影響の度合いを、患者と医師の双方に同じ内容で質問しました。

 

結果ですが、まずアンケートの回収率が、患者で56パーセント、意思では32パーセントというもので、多忙であるとかいろいろと理由はあるにせよ、医師側の子の問題に対する関心の低さを思わざるを得ない差でした。勃起障害に対する認識では、師匠があると感じていると答えた患者は30パーセントでしたが、意思の認識では10パーセントと大きなずれがみられます。

 

また患者の人生の勝ちに影響する合併症については、患者自身は、勃起障害や性欲低下などの性機能障害を最も重視し、ついて失明、神経痛などを上げているのに対して、医師はどうかというと、まず失明、次いで脳や心臓の血管系の障害、さらに足の潰瘍と言った順で重要視していることが明らかにされました。

 

患者と医師の間で、人生の質の評価に関してこれほど大きな隔たりがあれば、患者が担当医に相談しないというのも当然です。

 

事実、東京女子医大で、性機能障害に関する問題で糖尿病専門家医が相談を受けた件数は、男性通院患者数の0.3パーセントと極めて少数であったのです。

 

一方こういったこととは別に、糖尿病患者の男性では相対的な男性ホルモン低下をきたすことがわかっています。この結果性欲が減退し、患者自身も自らの性機能に無関心になるという要因も考えられています。

 

もしも、不幸にして、糖尿病にかかってしまい、ペニスがたたなくたったとしても復活への道は閉ざされてはいないのです。

 

糖尿病、鉱脈効果、高血圧など、中高年に多くみられる疾患は、ともすればそれによって引き起こされる重大な身体の変化にばかり目が向けられてしまう。

 

しかし、それだけでなく、性という観点からも、これらの疾患を見る目が必要であると考えます。人生の質ということが医療の重要な到達点として挙げられているが、性機能が保たれているかどうかということも、その意味では決して無視できないことです。

 

むしろ日常生活の中で性機能が保たれているということがどれほど人生の質に貢献しているのか、もっと関心の目を向ける必要があります。